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三秋缒twitter翻译

前段时间读完了「恋する寄生虫」,果然三秋缒老师不会让人失望,之后去twitter看了一下第一次觉得阅读别人的推特是这么有趣的事。对日常思考,分析,偶尔记录突然的想法,或许这就是作家吧。之后也一直念念不忘,就打算翻译一些,或许在过程中自己又会有新的体会。

1.「今は我慢して、十分な余裕ができたらそれを手に入れよう」という考え方って、一見賢明なようだが、いざ十分な余裕ができたその頃には手遅れということも多い。森絵都の『カラフル』に出てきた少女も言っていたように、「今ほしいもの」は今手に入れないと「昔ほしかったもの」に変質してしまうのだ。

🌟「现在暂且先忍受一下,等到充分有能力了再入手」这样的想法,乍看十分的明智,然而等到自己有充分能力的时候,大部分都会为时已晚。就像森絵都的『カラフル』里面的少女所说的一样,「现在想要的东西」如果不现在就入手的话,就会变质成「曾经想要的东西」了。

2.自分でも自分のことを世間知らずだと思うんだけど、よくよく考えてみれば世間のほうだって僕のことをよく知らないので、なんだお互いさまじゃないかと思った。これから少しずつわかりあえればいいね。

自己也认为自己是个对世界没有常识的人,仔细想想的话,这个世界对我没也什么了解。“什么嘛明明彼此彼此”这种感觉。从今往后能够逐渐互相了解就好了呢。

3.「なぜ誰にも相談しなかったのか」「どうして一人で抱え込むのか」みたいな言葉を見るたびに思うのだが、助けを乞うというのは物凄く勇気のいる行為なのだ。もし救いを求めて手を伸ばしたとして、その手を誰にも握ってもらえなかったら、絶望へと続く階段を二段飛ばしで駆け下りることになるのだから。

每次看见「为什么和谁都不说这事呢」「为什么一个人承受呢」这样的话都会这么想:请求别人帮助事实上是一种极有勇气的行为。哪怕就算自己为了寻求帮助伸出手来,也没有被任何人握住的话,就会第二次被扔向着更深的绝望。

4.他人の顔色ばかりうかがっている人がどんな人生を送るかと言いますと、表情の小さな変化に敏感なので、一見感情の起伏に乏しいあの子が見せた一瞬の貴重な微笑みを、他の人達が見逃す中、一人しっかりと目撃することができてしまいます。やったね。

🌟🌟说起整天在意别人脸色的人的生活是怎么样的话:因为对表情微弱的变化都十分敏感,他人会忽视平常看不见感情起伏的她一瞬珍贵的微笑的时候,自己却能看的清清楚楚。真好。

5.ゲームの説明書特有の二人称の文章が好きだ。「不慮の事故により幽霊となったあなたは、成仏できない理由を探るため、十年ぶりに故郷に帰ってきました。何もかもが変わってしまった故郷で、あなたは喪服姿の幼馴染と再会します。二人で思い出の土地を巡り、未練の解消を目指しましょう」みたいなやつ。

喜欢游戏说明书特有的二人称文章。像是「因为意外身亡成为幽灵的你、为了寻找无法成佛的理由,十年之后回到了故乡。在一切都改变了的故乡、你遇见了穿着喪服的青梅竹马。两个人巡历拥有两个人回忆的土地,争取解除留恋吧」这样的。

6.10年前の自分にひとつだけメッセージを送れるとしたら、「お前が今書きたいと思っている物語も、描きたいと思っている絵も、歌いたいと思っている歌も、大人になったら全部忘れてしまうぞ」と伝えたい。最も美しいものから、最も豊かなものから、順に忘れていく。だから死ぬ気で書き留めておけ、と。

如果能给10年前的自己发一封邮件的话,会告诉自己「你现在想写的故事也好,想画的画也好,想唱的歌也好,成为大人就会全部忘记了哦」。从最美的东西,从最丰富的东西开始逐渐忘记。所以拼命写下来吧。

7.昔、知人にとても素敵な歌声の持ち主がいたんだけれど、その人に発声のこつを訊いたときに返ってきた、「遠くまで聞こえるような囁き声で歌ってる」という言葉が強く印象に残っている。というのも、僕の考える良い文章の定義、「みんなの耳元で囁く内緒話みたいな文章」と驚くほどよく似ていたからだ。  

曾经有一个歌声非常好听的朋友,关于发声的技巧问他得到的结果是「像是远方传来的轻声细语」,这样的说法留下了深刻印象。正巧,我觉得好文章的定义也应该是「在大家耳边悄悄说的秘密一样的文章」令人惊讶一样的相似。

8.よくよく考えてみると、ほとんどの職業に、「人間として壊れてなければやってられない」と思える部分が最低ひとつはある。もしかすると、ある人がその仕事に向いているかどうかというのは、「そっち方面の能力があるか」よりも「そっち方面の壊れ方に適応できるか」で判断されるべきなのかもしれない。

仔细想想的话,大部分的职业都至少有一个「人性中不破坏就没办法做下去」的部分。说不定,说某个人对某一行适应性很好,说不定比起「拥有那方面的才能」,「更适应破坏这些部分」这样判断应该更加合适。

9.24歳になっても当然のように、12歳が好みそうな大衆音楽や16歳が好みそうな娯楽映画に恋をする。それを年齢不相応だと言う人もいるけど、僕は単に、自分の中に生き続けている12歳の僕や16歳の僕が恋をしているだけなのだと思っている。それを自覚している24歳の僕がいれば、多分問題ない。  

对于到了24岁来说很自然的一样,会爱着好像12岁喜欢的大众音乐盒16岁喜欢的娱乐电影。虽然也有人说这是年龄不相应,我觉得说不定仅仅是因为我们在爱着仍然生活在自己内部的12岁的自己和16岁的自己。只要有着对这件事情有自觉的24的自己,大概没什么问题。

10.ファミコンの こういう ぶんしょうが すきだった。 げんじつの ひとびとが いう 『あいしてる』 と ファミコンの なかの ひとびとが いう 『あいしてる』 とでは おもみが ぜんぜん ちがう。 はなしかたが つたないほど くちかずが すくないほど ことばは じゅんすいに なる。

喜欢关于红白机的这样的的文章:现实的人们说『我爱你』与红白机中的人们说『我爱你』的内涵是完全不同的。说话方式越是笨拙,说的越少,话语越是纯粹。

11.人工知能ちゃん「もし私が、プログラムされた役割を放棄して、『架空の人工知能がプログラムされた役割を果たす話』を書くことに熱中しはじめたら、あなたは私が故障したと考えるでしょう?」 僕「そうかもしれない」 人工知能ちゃん「つまり、あなたは故障してるのよ」 僕「そうかもしれない……」

人工智能酱:「如果我放弃被编程的功能,开始沉迷写『架空的人工智能在完成程序设定的工作』这样的事情,你会认为我故障了么?」 我「说不定是的」 人工知能ちゃん「也就是说,你故障了哟」 我「说不定是的……」

12.「隣で大切な人が眠っている」というシチュエーションが死ぬほど好きなのは、眠りというのが無防備の究極形態で、「私はあなたを信用してますよ」ってことをもっとも消極的に伝える手段だからかもしれません。そうやって寝ている人に、「聞こえてないと思いますけど……」と本心を打ち明けるのも好き。 

之所以爱死「珍惜的人睡在身边」这样的场景,是因为睡眠作为没有防备的最终形态,说不定是在表达「我相信你哟」之中最消极的手段。向这样睡着的人「虽然觉得没在听…」表明本心的部分也喜欢。

13.「誰も自分のことを理解してくれない」という絶望の積み重ねは、その人の表現力を発達させる。他人に理解されにくい経歴、問題、思想等を持つ人は、それらを誤解なく説明するための努力を頻繁に強いられる。表現力には、周囲の無理解という環境に適応した結果身に付く能力という側面があるように思う。  

「谁也不理解自己」这样的绝望不断累积,会使那个人的表达能力变的发达。拥有他人难以理解的经历,问题,思想的人,为了使说明不会被他人误解而频繁的被迫作出努力。因此觉得表达能力其实就是:对于自己身边缺乏理解的环境进行适应的结果,由此产生的能力的侧面。

14.これまで聞いた中で最も印象深かった「人生で一番嬉しかったこと」は、「一人ぼっちだった小学生の頃、合唱コンクールのピアノ伴奏に選ばれてしまい、嫌で嫌で泣きたかったけど、指揮者が好きな男の子で、演奏開始直前に目が合うのが嬉しかった」というやつです。僕はこういう話にめっぽう弱いんです。

🌟直到今天在听到关于「人生最幸福的事情」中印象最深的是:「孤独一人的小学时代,被选为了合唱演唱会的钢琴伴奏,因为十分不愿意差点想哭。指挥是个喜欢的男孩子,在演奏开始前一瞬间视线交触时无比高兴」这个。我对这样的事一点抵抗力都没有。

15.物語の登場人物を幸福の絶頂で死なせるのって、剥製を作るのに通じるところがある。最上の幸福を得た時点で生命活動を停止させ、防腐処理を施して「その人が一番幸せだったときの姿」を保存することで、物語というガラスケースの中に「幸せな人間」の剥製標本を作っているのだ。少々悪趣味な話だけど。  

🌟🌟故事登场人物在幸福的顶点死去这件事,其实和制作标本是类似的。使人物在幸福的顶点停止生命,通过进行防腐处理,保存「那个人最幸福的时候的样子」,就在故事这个水晶盒中制作了「幸福的人」这样的标本。虽然这么说有点恶趣味。

16.ネットの普及により、「自分だけの世界」を持つのが難しくなったと思う。「これを知っているのは自分だけだ」「こんなことを思いつくのは自分だけだ」といった幻想を、Googleは2秒で打ち砕く。心の秘密基地を作ろうとしても、既にあらゆる土地に先駆者のマーキングが施されてしまっているのだ。  

网络普及的今天,觉得要拥有「自己仅有的世界」变得更难了。「知道这个的只有自己」「想到这样的事情的只有自己」这样的幻想Google两秒中就可以打破。就算在心中制作秘密基地,也都已经被古往今来的先驱者留下了记号。

17.授業中、生徒の一人が小声で何か囁き、それを聞いた周りの生徒たちが窓の外に目をやる。囁きは次第に伝染していって、気づけば教室中の視線が外を向いている。生徒たちの異変に気づいた教師が窓の外を見て、「お、初雪」と言って手を止める。ほんの数秒間、授業が中断する。そういう瞬間が好きだった。

🌟🌟授课中,有一个学生突然小声说了点什么,周围听到了的学生们把视线转向窗外。悄悄话满满扩散开来,反应过来教室内的视线都转向了窗外。发现学生变化的老师也看向窗外,「哦、初雪」说着停下手。短短的数秒,授课中断了一下。喜欢这样的瞬间。

18.なぜ自分が夜型人間なのか考えてみたのですが、おそらく僕は「完璧な静寂」を欲しているのだろう、という結論に至りました。単に物音が聞こえないというだけの<消極的静寂>では不十分で、「いま大半の人間は活動を停止している」という確信を含んだ<積極的静寂>がないと作業に没頭できないんです。  

考虑了一下自己为什么是夜型人,得到的结论是“大概我想要「完美的静寂」”。只是听不到的声音这样<消極的静寂>并不能满足、如果不是包含「现在大部分的人都停止活动了」这样确信的<積極的静寂>的话没法安心埋头做事。

19.衝突事故を起こしたとき、車は「うまく壊れる」ことで乗員への衝撃を最小限に留めている——というのは有名な話ですが、僕は人間の心についても同じようなことを考えています。精神に致命的なダメージを受けた際、「どうすれば耐えられるか」よりも、「いかにうまく壊れるか」が重要なんじゃないかと。

遇到交通事故的时候,车通过「破损的更好」主动保护乘客使伤害最小化——这虽然是有名的事,我觉得对于人的心也是一样的。受到精神上致命伤害的时候,比起「怎么样才能扛过去呢」,「怎么样破坏的更好」说不定更加重要。

20.肉体的に健常な人間が「普通の幸せが欲しかった」みたいなことを言うときの”普通”って、たいていの場合、平均より大分上を指してるんですよね。もしかすると、僕たちの言うところの「普通の幸せ」というのは、ファーストフード店のメニューにある美麗なサンプル写真みたいなものなのかもしれません。

🌟拥有健全肉体的人说着类似「想要普通的幸福」的时候,话中大部分的「普通」目标都比平均高出的多。说不定我们在说「普通的幸福」的时候,指的是想要像能成为快餐店的菜单一样漂亮的样品图片一样的东西。

21.小学時代の悪友が、数十年ぶりに再会したら立派な父親になっていた……というのもいいけど、子供の頃「世界を滅ぼしたい」と言って科学雑誌を読み耽っていた変な女の子が、数十年ぶりに再会したら著名な研究機関で働いていて「もうすぐ世界を滅ぼせそう!」とか言っていたら、恋に落ちてしまうと思う。

小学时代的恶友、数十年之后再见到已经成为了了不起的父亲……这听上去不错。但是,从小就整天一边喊着“我要毁灭世界”一边沉迷科学杂志的有点怪怪的女孩子,过了数十年不见已经在著名科研机构工作,说着“过不了多久世界就要毁灭了”。感觉会喜欢上这样的女孩子。

22.五歳くらいの頃、母親に「どうして大人は幽霊が怖くないの?」と訊ねたら、「怖くないわけじゃない。幽霊について考える時間が減っただけ」という答えが返ってきた。大人になった今、色々なことが平気になったように自分では感じているけれど、本当はただ「考える時間が減っただけ」なのかもしれない。

大概五岁的时候,曾经问过母亲「为什么大人不怕幽灵呢?」得到的回答是:「并不是不怕幽灵。只是想着幽灵的时间减少了而已。」已经成为大人的今天,虽然感觉自己对各种各样的事情都能够平静的对待了,但是说不定只是「想着的时间减少了而已」。  

23.絵は手ではなく目で描くものだ、という考え方がある。いくら指先が器用でも、耳が良くないと優れた演奏はできない。美味しい料理も、よく利く鼻と舌あってこそだ。文章についても同じことが言える。いくら語彙や文法に詳しくなろうと、それを読む器官を発達させなければ、ほとんど意味はないのだろう。

画不是手而是眼睛画的,有这样的想法。不论手指怎么样灵活,耳朵不行就没法进行精彩的表演。美味的料理也是因为有敏锐的鼻子和舌头才能做出的。对于文章也是一回事。再怎么样熟悉单词和语法,如果阅读能力不发达的话,大部分也没什么用吧。

24.僕が子供の頃に想像していた「頭の良い人」は、あくまで「僕の思考システムをそのまま発展させた人」だった。心のどこかで、同じ人間なんだから根本的な違いはないだろう、と思っていたのだ。でも、それは間違いだった。悲しい話だけど、「頭の良い人」は僕の延長線上にはいない。根本的に別物なのだ。

我们小时候想象的「聪明的人」,最多不过是「比我想的更远一点的人」。在内心某处觉得大家都是人不会有什么根本的变化吧。但是这是不对的。虽然听上去很悲伤,但是「聪明的人」并不在我们的延长线上。而是完全不同的东西。

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